土日に大阪は鶴橋のディスカバリーゲームズさんに連続で行ったので、それについての雑記

3連続記事を予定していて、
①サイズ:大鎌戦役会のプレイ記
②カルカソンヌ日本選手権の大阪予選の潜入レポート
③ギンコポリス/Gingkopolisというゲームの対談レビュー


今回はサイズ会のプレイ記
15時半~22時まで、全8戦
きすけさん、ミキさんを中心に3~4人戦を行った
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【参加までの経緯】
この1週間前に、ほぼ同メンバ-でやっていた(この3人+ロニーさん)
そのときは0勝4敗
2位にさえ一度もなれなかった
「これは腕が違いすぎる…こいつらとは見えているものが違う」
と感じた
ただただ悔しかったので、Steam版のサイズでCPU戦を1週間やりこんで研究


Steam版サイズでは、基本の5国家×ボード5の25通りの組み合わせで遊べる
だいたい100戦やり、そのうち15通りくらいの序盤の打ち方をパターン化してゲームに臨んだ


【予習の成果について】
本会は「彼方からの侵攻」の拡張あり
拡張を入れると2か国と2枚のボードが追加されるので、7国×7ボードの49通り

結果としては、今回の8戦のうち、自分がパターン化して予習した組み合わせは1回も取れなかった
ただ、予習の効果はかなりあったようで、この1週間で自身の上達を感じられた
対CPU戦とはいえゲームをこなした回数の蓄積により、サイズについての経験知がたまっていったものと思われる
・ボードのどこを見たらいいのか
・約20ターンの全体のゲームメイキング
・遭遇でだいたい何が取れるのか
・ファクトリーカードで何を取ってどう使うか

これらについてはパターン記憶に拠る部分が大きい
場数を踏むほど、細かい部分の判断は上手になる

これらについては、言語化できる部分と非言語的な感覚の部分とがある
言語化できる部分については何らかの別記事にしようと思っている
(記事作成者の頭の整理にもなるため)

ボード―国家の組み合わせの序盤の動かし方は、自分用に全組み合わせ分棋譜を作る予定だが、要望などない限り公開しない可能性が高い
(他人が出した解答を見てもあまり面白くないと記事作成者は感じるので)



【ディスカバリーゲームズについて】

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鶴橋駅から徒歩5分にあります
記事作成者の感じるこのお店の魅力は
・中~重ゲー好きな人がけっこういる
・場代が安い(上限1100円)
・駐車場代が安い(大阪の中心からちょっとだけ外れている)
です
写真は翌日のカルカソンヌ予選の説明中の風景
照明の関係で薄暗く見えますが、明るく清潔な店内です




――以下、棋譜――

※各国を色名、ボード名を数字で記載することがある
例:緑2A=アルビオンの軍事主義

※ボードの上段アクション―下段アクションをハイフンで結んで表記する
例:移動―徴兵 

※以下、Steam版のサイズ(サイズ・デジタルエディション)のことを、サイズDEと記載する

今回の会はきすけさんの主催でした。この場を借りてお礼申し上げます。



第1戦
たけ:アルビオン―軍事主義 (緑2A)
ミキさん:ロスヴィエト
きすけさん:ザクセン
エルムさん:ポーラニア

第1戦、2戦目はエルムさんが参加し、4人戦

結果:93点で勝利

最終形:
徴兵、メック、軍事、目的、戦闘、戦闘

記事作成者は、多少無理してでも徴兵を序盤に開けきってしまうのが好き派
(徴兵に序盤は手番を割くため、やや持久型の打ち方になりがち)

・交易―徴兵
・移動―メック展開
の並びを中心に序盤は組み立て

着実にキャラコマを前進させ、ファクトリーがきっちり取れたのが大きかった
ラストターンに2戦しかけてエンドトリガーを引け、勝利



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1戦目の最終形(ボードを逆向きに見ている)
が中央まで大きく割って入れている
写真右の民心ゲージではが民心3段階目に達している
の民心は2段階目であることからやや不安は感じたが、エリアと☆数の差で十分勝てると判断し、決着を選んだ

【緑2Aについての雑感】
アルビオンは支配マス数が少なくても、旗があるおかげでエリア点が安定して取れる
旗を全て置き切ってファクトリーも取れた場合、たった5マスで12マス分の支配になる
中民心であればそれだけで36点相当
かなり安定した得点源となる




第2戦
たけ:ノルディック―産業主義 (青1)
ミキさん:ザクセン
きすけさん:ロスヴィエト
エルムさん:戸川 

結果:3位で敗北

戸川(エルムさん)にファクトリーへの侵入を許し、罠を置かれる

戸川(エルムさん)
「移動こまめに重ねたおかげで、スムーズに入れました」

ノルディック(たけ)
「罠、超イヤですね」

ロスヴィエト(きすけ)
罠踏みたくないっすよね」

ザクセン(ミキ)
「いや、誰か踏まないと。このままだとマズいので」

と言いながら、全員軍事力MAXに達するまで誰も戦闘を仕掛けない展開

ノルディック(たけ)
(このにらみ合いは非常に良くないぞ‥‥
このまま膠着状態が続くと、内政かみ合ってる戸川に逃げ切られちゃうな…)

ノルディック(たけ)
「そしたら僕、ファクトリー入ります!」

ノルディック(たけ)が意を決して侵入し、罠を踏む
罠で2民心失う

その後直後にロスヴィエト(きすけさん)がメックと村人を連れてファクトリーに侵入

ノルディック(たけ)
おいお前こら、汚いぞw」

ロスヴィエト(きすけ)
「いや、こうなったら僕も入りたいですから」

戦闘が発生
しかし、ノルディックは敗北しても湖に撤退できるので、大規模な戦闘にはならず

とはいえこれで軍事力の拮抗が崩れて、一挙に戦闘ムードに

きすけさん
「これ、サイズデジタル版だと音楽変わるやつですねw」

たけ
「あるあるw
戦闘が起こると重々しい音楽になるやつねw」

などと無駄話をしているうちに、ザクセン(ミキさん)戸川(エルムさん)も交戦

最終的に戸川(エルムさん)が民心を3段階目まで上げきり、エンドトリガーも引いて勝利

ザクセン(ミキさん)
「ん~負けましたね
軍事力に劣る他国よりも優先して、暫定1位の戸川を殴りに行ったりして、やれることはやったんですが、間に合わなかったですね」


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2戦目の最終形
の民心だけが3段階目に行ってしまっている
盤面の支配力と☆の数自体はとんとんであり、民心差とエンドトリガー分の点差で敗北


【青1についての雑感】
・ワーカー出し切り
・徴兵
・メック展開
の3☆は早い段階で取れた
このまま最後の2戦闘と目的で勝てるか、と思っていたが、序盤の出足の遅さが響いた
予習不足であり手損もあったと思われる
ノルディックはワーカー移動の自由度が高いため、初見で効率よく動かすのは非常に難しいと感じる


この2戦でエルムさんが抜けて、3人戦に
ちなみにだいたい4人戦7~80分、3人戦4~50分
慣れれば1ターン1分かからないので、順当な速度




第3戦
たけ:ロスヴィエト―革新主義
ミキさん:ザクセン
きすけさん:戸川

結果:ギリギリ勝利


ロスヴィエト(たけ)
(これも予習できとらんな~、サイズDEに入ってないマットだし)
「ちょっと長考してもいいですか」

ミキさん、きすけさん
「どうぞどうぞ」

最初にある程度思考時間をもらってスタート

考えていたこと:
ロスヴィエトも、行動の選択肢が多いから、触ったことのないマットでやるとギャンブルになりがち
うかつにワーカー出し切ると手が回らなくなるし、かといってちまちまやってても手が伸びないし
ノルディックとはまた別種の難しさがある

生産―メック 
の形は良い
明らかにロスヴィエトと相性は良さそう
ただ、メック出し切りだけだと、軍事力もないし、厳しそう
それよりは自分の好きな徴兵を先に開けて、持久戦に持ち込むかな


ロスヴィエト(たけ)
(移動―徴兵をこまめに打ったんだけど、ちょっと余った移動力使いすぎたかな…
前線に出すぎて、トンネル内に大量の資源を置く形になってしまった)

ザクセン(ミキさん)
「………戦闘仕掛けます」

・ワーカー5人
・メック1機
・石油5個
・食料4個
を密集させている土地に侵攻される

ロスヴィエト(たけ)
(あ~クソやっちまった!!
ウォーモンガーのザクセンを前にちょっと迂闊だったか…)

と思ったときにはもう遅い
黒に大量の資源を奪われるかたちに

ミキさん、やや口数少なくなっており、資源を簒奪したことへの気遣いを感じる

ロスヴィエト(たけ)
「まあ、そういうゲームですからw
しょうがないです、大丈夫っすよ」

と返す
ただ、ザクセンもザクセンで、民心ゼロとなってしまい、点が思うように伸びず苦しそうな展開
戸川(きすけさん)も内政で手間取っており、やや遅い駆け出し

最後にザクセンがファクトリーマスに侵攻し、戦闘勝利のエンドトリガーを引きゲームエンド

「これは完敗か」と思ったが、3点差ほどでロスヴィエト(たけ)が辛勝した
ワーカーをしっかり出してエリア点を高めていたのが勝因

ザクセン(ミキ)
「難しいゲームでした
ザクセンの最終形は
メック 戦闘×3 目的×2 
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これは黒の軍事速攻の理想形で、形自体は良かった
たけさんを攻めたことで民心がゼロになり、そこで民心が2段階目にできないことが確定したんですが、そうなると速攻で行かないとならないんですよね
勝利点の最大化のために最適なターンで終わらせられはしたんですが、ギリ負けましたね
速攻はやはり難しいっすね」


対人の絡みの強さが楽しく感じられた一戦

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第3戦の最終形
に序盤から高くかかられて、は全然出れなくなってしまっていた

第4戦
ポラニア―愛国 (たけ)
ロスヴィエト―革新 ミキ
クリミア―農業 きすけ

結果:勝利

たけ
「ちょっと疲れてきましたね、お互い好きなマットと国選んでやってみません?」

ミキ
「そしたら、さっきの赤の革新主義は、もっと早い動きがあると思うんで、それ試したいです」

きすけ
「自分はクリミアで内政します」

たけ
「そしたらポーラニアの愛国を自分は取ります」

今回はランダムピックでなく、各自が強いと思う組み合わせを選んで開始


ポラニアが序盤に8ワーカー出し切りと徴兵を行う
途中の遭遇でメックが取れたのもあり、いち早くファクトリーに侵入

ロスヴィエト(ミキさん)
「ちょっとイヤな流れですね…赤は内政ちょっとしくじったかも…」

クリミア(きすけ)
「クリミアは初期島から出ずにしばらく内政続けます
下段アクションどんどんやれますし」


ファクトリーでは
消費=1資源
獲得=1軍事力、1民心、1コイン 
のカードゲット

ポーラニア(たけ)
(まあまあ相性の良いカードが取れたなあ
どんどん使っていこう)

そこからは2ターンに一度ファクトリーアクションを打って、
移動の際はキャラで遭遇か、メックでワーカーばらまき
をやっていった

最後にポーラニア(たけ)が戦闘勝利し、エンドトリガー引いて勝利

クリミア(きすけ)
「かなり内政ははかどったんですが、なかなか難しかった」

ポーラニア(たけ)
「クリミアは、序盤の☆は効率よく取れて強いことは強いんですが、盤面を取る力がちょっと弱いと感じます
中盤以降に、意識して初期島から出ていってエリアを取らないと、思ったより点が伸びないことが多いな~という」

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3戦目の最終形
遭遇とかみ合ったときのポーラニアは強い


第5戦
たけ:アルビオン―機械主義
ミキさん:クリミア
きすけさん:ポーラニア

結果:敗北

まったく手がかみ合わず
内政を順当にやれたクリミアが勝利された
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第5戦の最終形
アルビオンは移動力が乏しいので、終盤のエンドトリガーを引きに行きづらい
複数のメックを同時に侵攻させるなどが難しい
2マス移動できる他の国と同じ要領で動かすと、「あと1マス近ければ戦闘に絶対勝てたのに!」という状況が起きてしまう
決着を見据えた配置が肝心だと感じた一戦

第6戦
たけ:ノルディックー革新
きすけ:アルビオン
ミキ:ロスヴィエト

結果:敗北


ノルディック(たけ)
(これも予習してないマットか~
予習済みの組み合わせが1/3くらいはあるはずなんだけど、まったく引けんぞ)

ロスヴィエト(ミキさん)
「ノルディックは、赤と緑に挟まれる格好ですか
めちゃくちゃやりにくいですね笑」

そう、ノルディックは左右のスペースを使って内政していくことが多いのだが、両隣にプレイヤーがいると非常にやりづらいのだ

「どうしたもんかな~」と攻めあぐねているうちに、ロスヴィエト(ミキさん)がエンドトリガー引いてそのまま勝利
良いところなく敗北

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第6戦の最終形
6戦もやっていると、だんだんとゲームで使わないコマやボードなどの置き方が雑になってくる

【革新主義というマットについて】
筆者が徴兵好きマンなので、徴兵でコインつかない革新主義は、プレイヤーとの相性が悪いかも、と感じた
第3戦の「赤―革新」でも運が良く勝ちが拾えたものの、安定感を欠いたプレイングだった

革新主義の最大の強みは改良で3コイン取れることにある
サイズというゲームでは基本的にはマットの強みを十分に活かすことができれば、1位争いに食い込むことができる
強みを活かして、中盤までに6改良を打ってしまうプレイングが良いのでしょうが
まだプレイングスキルが追い付いていないですね、なかなか手になじまない


ここでもう1人(名前失念したのでAさんと呼称する)入られて、7,8戦目は4人戦で



第7戦
たけ:ポーラニアー革新
ミキさん:アルビオン
きすけさん:ロスヴィエト
Aさん:クリミア

結果:勝利

たけ
(また革新主義か…革新はもういいわ…
ただ、今回は勝ちたい、ちょっと真剣に戦略を考えよう)

考えていたこと:
サイズのちょっとしたコツとして「迷ったときは1アクションを封印する」という考え方がある
1つの下段アクションをまったくやらずに済むので、手数の圧縮になり、☆が効率よく取れるようになる
(必ずしもそうやれば勝てるとはかぎらないし、本当に1アクションをまったくやらないのは無理だが)

今回のポーラニア―革新では「増強―建設を極力やらないように決め打ちする」と方針を決めた

徴兵とワーカー出し切りで2☆
渡河して8鉄と8石油生産しながらファクトリーに到達

ファクトリーでは
消費:1軍事カード
獲得:2民心

をゲット

ポーラニア(たけ)
(これはキーカードが取れた!
持久戦をやるにはもってこいのカードでしょう)

以降は
・ファクトリーアクションでの移動
・交易―改良(3コイン)

を中心に盤面と勝利点をしっかり取ってエンド
100点以上取って勝ち

軍事力が13程度のまま、民心ゲージが一人突っ走ってしまったので
(軍事力が低いままなのが怖いな~どこかでマークされて殴られるかな~)
と途中思ったが、
・4人戦で攻撃対象が多かった
・ワーカー連れていたので若干忌避された
という運にも恵まれ、逃げおおせた

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第7戦の最終形
は移動を頻繁に行うことで戸川の本拠地までワーカーを散らばらせることができ、かなりのエリア点を取れた

第8戦
たけ:戸川―革新
ミキさん:ロスヴィエト
きすけさん:ポーラニア
Aさん:クリミア

結果:敗北

戸川(たけ)
(もう革新以外がやりたい…)

と思いながらも、ランダムピックなので仕方なくスタート

ロスヴィエト(ミキさん)戸川(たけ)で潰し合っている隙を突かれる形でポーラニア(きすけさん)にエンドトリガーを引く
ポーラニアの勝利!

ポーラニア(きすけ)
「今回勝ててなかったんで、とりあえず1勝できてすごく嬉しいです!!」

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8戦目の最終形



――――




【全体の戦績など】
結果:
8戦4勝

アルビオンー軍事 緑2A  1位/4人
ノルディック―産業 青1  3位/4人
ロスヴィエトー革新 赤3A 1位/3人
ポーラニア―愛国 白3 1位/3人
アルビオンー機械     3位/3人
ノルディック―革新 青3A 2位/3人
ポーラニア―革新 白3A  1位/4人
戸川―革新 紫3A  3位/4人

勝率は申し分ない
実力以上に取れている
ノルディックでまったく勝てていないのは、今後の課題
僕はまだちょっと活かしきれていない
序盤の動きも固められていないので、改善の余地がかなり大きい
ノルディックに関しては、一般的な評判としては「他国より若干弱い」というもの
自分も同様に感じるが、負け確と言えるほどの差はないと思われるので、しっかり動かせるようになりたい

ポーラニアでの勝率が逆に高かった
自分は2戦2勝であり、きすけさんの使ったポーラニアも勝っていた





【次回予告】
カルカソンヌ日本選手権の予選会の潜入記事です!

記事作成者は総プレイが2時間程度の初心者

・初心者が大会に出ても大丈夫なの?
・大会ってどんな雰囲気なの?
・競技カルカソンヌって、普通のとどう違うの?

といったところをざっくり触れる予定です~